今年(2018年)2月ころに発売された、ダン・ブラウンの新作「オリジン(Origin)」。
遅ればせながらようやく読み終わりました。
感想をひとことで言えば、
「今回も面白かった!!!」
高校生くらいのころに読んだ「ダ・ヴィンチ・コード」に始まり、
- 天使と悪魔
- ロスト・シンボル
- インフェルノ
- パズル・パレス
- デセプション・ポイント…
ダン・ブラウンの作品は全て読んできましたが、過去の作品に負けず劣らずの傑作だと思います。
というわけで、感想を書いてみました( ´・ᴗ・` )
ダン・ブラウンの小説が好きな理由&オリジンの大まかな内容
ぼくがダン・ブラウンの小説が好きな理由(とくにロバート・ラングドンが主人公の話)は3つあります。
- 歴史的な作品を元に謎を解明する要素が楽しい
- フィクションだけど事実に基いている部分もあるので知的好奇心を刺激される
- 大どんでん返しが待っている
日本でも大ヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」には、あの有名な「モナリザ」や「最後の晩餐」がフューチャーされていたり、「天使と悪魔」には、伝説的な秘密結社が出てきたり。
歴史好きなら楽しいし、歴史に詳しくなかったとしても興味が沸きます。
また、最後の最後に、「え、この人が!?そういうことだったの!?」というどんでん返しが待っているので、ラストまで目が離せないのも好きな理由です。
今回のオリジンは、「我々はどこから来たのか、そしてどこへ行くのか」という人類最大の謎がテーマ。
スペインを舞台にお話が展開していきます。
ミステリー小説なので、詳しい内容は書きませんが、Amazonの紹介文を引用しておきますね。
宗教象徴学者ラングドンは、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表するというのだ。
カーシュがスポットライトを浴びて登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。カーシュ暗殺は、宗教界によるものか?もしくは、スペイン王宮の差し金か?かくして、誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館館長・アンブラは逃亡しながら、人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る!
引用元:Amazonより引用
こんな感じのお話です。
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オリジンを読んで面白かったのは「人工知能(AI)」の活躍
今回とくに面白かったのは、主人公のロバート・ラングドンが、人工知能(AI)のちからを借りて謎解きをすることです。
オリジンには、「ウィンストン」という名前のAIが登場します。
- AppleのSiri
- Amazonのアレクサ
- Googleアシスタント
みたいなものですね。
ぼくらが住む現実世界では、スマホやスマートスピーカーのAIはまだまだな感じがしますよね。
答えがチグハグだったり、そもそも理解してもらえなかったり。。。
でも、オリジンの世界の「ウィンストン(AI)」は、人間のように会話をして、与えられた目的を達成するために人間以上の働きをします。
膨大なデータベースを武器に、成功の確率が高い決定をしたり予測をしたり、ほんとうに頼りになるやつです。
主人公ラングドン教授のサポート役を完璧にこなしてみせます。
よく考えると、AIがさらに人間の話し言葉や意図を正しく理解できるようになって、実行できるタスクが増えたら、ぼくらの生活はきっと一変しますよね。
改めて可能性を感じるな〜。
そんなことを思いながらオリジンを読み進めました。
そしたら、つい最近、Googleが行ったAIのデモンストレーションが話題になりました。
AIが美容院に電話をかけて、しかも予約まで取ってくれる動画です。
めちゃめちゃスムーズで、まるで人間同士で会話しているみたいですよね。
うちのGoogle HomeやSiriとは大違い(笑)
すでにこんなことができる技術があるなら、オリジンに出てくる「ウィンストン」のようなAIが登場するのも、そんなに遠い未来じゃないのかもしれませんね。
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オリジンでも「大どんでん返し」は健在!
そして今回のダン・ブラウンの新作オリジンも、ぼくが好きな理由のひとつでもある、「大どんでん返し」が健在です。
2重のビックリ要素が仕組まれていて、
- 「そういう関係だったのか!」
- 「現実にあったらめちゃめちゃ怖い!」
と見事な大どんでん返しを堪能できました。
正直、下巻の途中である程度まではエンディングの予測はつきましたが、最後まで飽きることなく楽しい読書時間を過ごせました!
もちろんAIのほかにも面白い要素はたくさんあるのですが、個人的には、
現実世界でAIがもっと進化したら、良くも悪くもスゴそう!
ということを強く感じたお話しでした。
ミステリーが好きなひとはもちろん、AIやテクノロジーに興味がある人、単純にエンターテイメントな小説が好きな人、幅広く楽しめる作品だと思います。
気になったら、ぜひ読んでみてくださいね!
ラングドン教授、今回もおつかれさまでした( ´・ᴗ・` )